絵の中に足りないものを描くように、
リノベーションは自由です
本棚一面に並んだ本を眺めていると、
旅に出たような気持ちになります
あの扉を開けたら、
と少しでもワクワクすることが
未来を楽しくする近道です
型ガラスは光を遮ることなく
景色をぼかしてくれます
キッチンを変えると
時間の流れ方が緩やかに変わります
照明を一つ変えるだけで、
全体のイメージが
変わることもあります
KITORIでは様々な家づくりをしています。キッチンや洗面台の交換など部分的な改装から、マンションや一戸建ての間取りを変えるような全面改装。賃貸物件の改装。そして一から作る新築住宅です。それぞれに利点があり、特徴があります。リノベーションは元の建物によって様々な制約がある中、最大限活かせるデザインを考えます。賃貸物件はコストも重視しつつ、借り手が見つかる工夫、広い層に受け入れられるデザインを考えます。新築住宅はもちろんデザインの自由度は一番高くなります。
どのような場合にも現実的な制約や、予算の関係、思い通りにならないことは必ずあります。 でもそれをあの手この手で超えるのが技であり経験であり、工夫であり、面白いところなのです。そこから思わぬデザインが生まれてくる場合もあります。
「目の前の問題に立ち止まるよりも、目を細めて遠くを見て、どんどん歩いて行くのです。すると、やがてその向こうに私たちをワクワクさせてくれる景色が見えてきます。そこにたどり着けば、その家づくりはもう成功です」
「おとぎ話のようですが、これが現実のキトリの家づくりです」
KITORIの得意とするところでは、どこか一点でもデザインや素材、機能性などの先に、少しワクワクする暮らしが透けて見えることです。
まずはどんなものが好きか?何をどうしたいか?どんな悩みがあるか?将来どのように暮らしたいかなどを伺い、予算のことも考えながら、どんなリノベーションがいいかをご提案していきます。KITORIの空間づくりを基準にしつつ、建物の利点を最大限に生かしながら、必要性に応じて柔軟に対応します。
リノベーションとリフォームはちょっと違います。リフォームは古くなった所を新しく直すこと、例えば壁紙を貼り替えたり。それに対してリノベーションは間取りや機能をガラリと変えることで、新築の状態より良くなったり、暮らしそのものを向上させることを言います。
例えば、壁や天井を抜いて部屋を広くしたり、今まで閉ざされていたキッチンの壁を取り払いカウンターも付けてアイランドキッチンにしたり。暗い場所に明かり取りの窓を開ける。すると暮らしそのものが変わってきます。長い間、使いづらかった場所、無駄になっていた場所も見直します。ずっと取り入れたかったことや思いもそこに組み込んでいきます。
KITORIがデザイン・施工したリノベーションは様々です。毎年少しずつ、数年かけて行うような計画を立てたこともあります。未来の暮らしを思い描き、まずはキッチンだけ改装する、次は寝室で、次は・・・とか。あるいは引っ越しをするような気分で、スケルトンにしてまるで別空間を作るなど。こうしなくてはいけないということはありません。日々、ワクワクして、なんだか楽しく暮らせるために必要なことを、必要なだけ。それが大事です。
新築住宅はまず土地を見てから考え始めます。窓からどんな景色がみえるか、風はどう流れるか・・・土地の力を借りながら快適で夢のある家づくりを進めます。建てる前に行う地鎮祭など日本古来のしきたりは、そんな土地への敬意を考えるととても自然な流れだと感じます。
次に暮らし方や家族構成など話をよく聞いて、基本プランを提案します。間取りが一番大切になるので、ワイワイと話し合いながらプランを完成させます。次に模型を作ります。これも大事です。実物を縮小した模型の窓から覗き込むと、そこには実際と同じ景色が見えます。窓の大きさや光の入り具合まで、実際に近い空間を確認できます。図面のみより、模型で最終的にチェックをすると出来上がってからの「何か違う」が少なくなるので安心です。
間取りができたら、図面を起こし、申請などをしている間に、仕上げを決めていきます。壁は漆喰にするのか、ペンキにするのか。床のフローリングの材質は、塗装の色は、タイルの種類は、それからキッチンやバスルームの設備・・・。全体予算を考えながら、ここで予算の調整などもしていきます。 見積りが出て、すべてが決まると、次は施工スケジュールを組みます。施工がはじまると要所要所で確認を行いながら、KITORIで最終的な仕上げをして、完成です。
もう1つKITORIで大事にしていることは、家づくりと共になるべく多くの想い出を散りばめることです。どんな家でもいつかは古くなります。不具合も出てきます。それでも月日に負けず大切にできるような工夫をします。扉に入れるガラスをみんなで選んだり、山の中まで一緒に製材を見に行ったり、物置の漆喰をみんなで塗ったり。夢が終わることなく続くように、たくさんの想い出をちりばめて。
暮らしの中には物語があります。好きなものを探っていくと、夢の風景があります。時に懐かしく、時に夜空の星を見るようにはっとする広い景色が見えます。
KITORIの絵本『水玉舎』