KITORIから生まれた出版社「水玉舎」
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人が暮らす部屋があるように、人の心の中にも部屋があります。
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『絵本を作ることになったきっかけ』
お店などを作る際に店内に絵を飾ったり、パンフレットなどの絵を提供することがあります。そのとき、いつもどこにも出さないけれど、物語がありました。それは絵の向こうにある文章に起こさないままでしたが、物語はあって初めて絵の力が発揮できるのです。
それはお店の中に、秘密の場所を作るような感じです。秘密の扉の向こうに急な階段を上がる屋根裏部屋、あるいは地下に隠された部屋。もし、そんな場所があるだけで、その場所急にただの場所ではなくなると思いませんか?
でも本当に秘密の部屋を作ろうとすれば、なかなか大変です。そこで同じ役割をしてくれるのが、絵であり、その奥に広がる物語です。
そんな風にお店を何軒か作っているうちに、物語もたくさん増え、あるとき、文章に起こしてみると、ちゃんと始まって終わり、良い物語になっていました。
そこに絵をつけて、本にしてみると、なんとも不思議な、まるで秘密の扉のような本ができたのです。
そこでKITORIのデザインを手がけているデザイナーさんにお願いして、印刷することになりました。ついでに、本屋さんでも扱えるちゃんとした形にしようと「水玉舎」という出版社にしました。
水玉舎の絵本たちはどれもほんの少し心を揺らし、心に響く物語です。そして現実に少し魔法をかけてくれると信じています。
『水玉絵本シリーズ』
目に見えない友達のように心の隙間にそっと入る小さな絵本です。いつもそばに置いて、心が何か探している時や、ふと元気がなくなった時に開いてみると、そっと何かを語りかけてくれることを願って作った本たちです。直感で好きなものを選ぶことをお勧めします。
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『妖怪になりたい君へ』
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妖怪になりたい君へ
千年街で一人遊ぶメイにはいつも妖怪たちが見えていた。けれどいつからか妖怪たちがよく見えなくなった。さみしい時いつでもそばにいてくれた九尾の狐にも会えなくなった。曖昧な妖怪たちとキュウビを待ち続けるメイに、キュウビは最後の夢を見せる。詳しくは