テーブルと椅子と物語

テーブルと椅子。
そこに座る人から物語がはじまります。
このパンフレットやカードに使われている
絵にはそんな意味があります。
このざるやのとなりに流れる
ゆったりとした空気によく似ています。

 このパンフレットやギフト用のカードに使われている絵は、KITORIのデザインをお任せしている小林未央さんが、KITORIの展示会で購入してざるやちゃん(ざるやのとなりのオーナーの女の子)にプレゼントした絵です。ざるやちゃんはその絵を気に入って、パンフットにも使いたいと言ってくれたくれたそうですが、それは彼女の店づくりそのものです。

子供の頃から好きなものをずっと好きでいる。大人になっても好きな味、が彼女の店で出すもののテーマ。この絵もその中に入れてもらったのでしょう。幸せなことです。

この絵を描いたとき、心は少しノスタルジックな異国の街を旅していました。人のあまりいない街で、偶然出会った二人がテーブルと椅子があるので、とりあえず座って、何か飲みましょう。飲み物が来たので、少しホッとして、お互いの旅の話でもしましょう。と一つの物語が始まっていく光景です。

このざるやのとなりでも日々、そのような物語が生まれていることでしょう。

種類フレーム入りの絵画
内容お店に飾られた絵。パンフレット、カードに使う絵
小林未央さんデザイン。KITORIグラフィックツール。
備考この絵はポストカードにもしています。同じように、旅する二人が時間を経て、またどこかの街のどこかのテーブルで向かい合い、旅の話をしている光景です。 なんとなく、ゆっくりと席に座って、落ち着いている様子が目に浮かびます。絵はたった小さな一枚でも、その向こうにそんな物語を紡ぎ出してくれます。