季節を移動する小屋

公園の中を季節ごとに移動する小屋です
国営の公園に作った小屋や花籠は
売店や写真スポットとして、
季節ごとに花の咲くエリアに移動しています

この小屋は最初は国営昭和記念公園に、売店として作ったものです。試行錯誤しながら、かなり手をかけて作った作った小屋です。屋根を一枚一枚色付けして貼り合わせたり、壁にタイルを塗り込めたり、あちこちに手仕事ならではの風合いを散りばめて、粘土をこねて作った小屋を大きくしたようなものを目指しました。小人が住んでいるような小屋。また小屋自体が夜になったら、スッと立ち上がって歩き出すようなものです。

その後、季節ごとに春はチューリップ畑に、秋コスモス畑に移動して、絵になる場所を作っています。これはもちろん歩いて移動しているのではなく、クレーンで吊り上げられて移動して、昭和記念公園のシンボルとなっています。

外で雨風を受けて過ごしているので、少しずつメンテナンスをし、一度大規模な修繕をしていますが、あまり劣化することもなく保っています。景色に小屋が一つあるだけで、風景が絵本の中に変わるような魔法があります。

種類小屋 花籠になった写真スポット 制作と修繕
概要国営昭和記念公園のシンボル製作
施行箇所小屋の製作・設営、花籠の制作・設営
備考屋根に仕込んだステンドグラスから入る光が、小屋の中に作る光の影がとても綺麗です。作っている時は、なぜか船を作っているような感覚がありました。感覚だけで作るアートの分野の造形物ですが、作りは建築物です。この二つを併せ持ってどちらの要素もうまく使えるのが、KITORIの特徴です。