夏の京都、竹林を抜け打ち合わせに行きました。
京都の雰囲気も残しつつ、 どんなところとでも想像できる 楽しい住まいを作りたいと思いました。
京都、右京区嵯峨の住宅街にある古いお家をリノベーションすることになりました。このお家は東京都と京都、2拠点で暮らす研究者のご夫婦の住まいです。
アカデミックなお二人は、色々なことに好奇心旺盛で、打ち合わせの中では意外な希望がありました。結果としてなくなりましたが、「上から滑り降りるポール」「少し高い位置から見下ろすディレクターズチェア」「覗き穴」など。もちろん「居間の堀」のように残っているもの、「覗き穴」は「足元の明かり取り窓」になっています。面白い仕事です。そして建築やデザインに関してとても敬意を払ってくれるので、こちらの提案を瞬時に理解し、読み解き、話がとても早く進みました。
遠方の場合、打ち合わせには泊まりがけで行き、午前中打ち合わせて、午後図面にして、翌日また打ち合わせて、というようにまとめて決めていきます。施工は現地の職人さんや工務店さんを探して、密に連絡をとりながら進めていきます。今はLINEやZOOMなどで画像や映像を見ながら連絡が取れるので、それほど問題なく進みます。
けれど、要所要所、ここはというところは、東京から職人さんやスタッフを連れて行ったり、自社で作って持って行ったりして仕上げをします。これは品質を一定に保つためですが、結果としてみると、現地の職人さんたちがいつもと違う施工を面白がってくれて、より良い物ができることが多いです。
種類 | 戸建住宅全面リノベーション |
概要 | 京都嵯峨の戸建住宅の改装 研究者のご夫婦 |
施行箇所 | 全体のレイアウトデザイン、解体工事、大工工事、塗装左官、設備手配、家具建具製作。 |
備考 | 一階は和のテイストを残したガラス入りの建具屋、格子の入った扉などを取り入れ、玄関の土間の部分はご近所の方が立ち寄った時など、少し座ってお話しできるように工夫しました。二階のお二人のお仕事部屋は雰囲気を変えて真っ白な洋風に、その上には秘密の屋根裏スペースです。どこを見ても絵になる、落ち着いた雰囲気と遊び心が調和した素敵なリノベーションになりました。 |