画家の自宅

絵を飾ってギャラリーとして使うこともできる家

絵を飾るための家を作るのは
楽しい試みです
意図的に壁を残して
絵のスペースを作ります。

 古い団地の一階のひと部屋を改装して、画家さんとご家族が暮らす、リビングをギャラリーにもできる家。天井を半円の入り口が印象的です。コロナ禍でギャラリーでの展示が難しくなったことを機に、動画やSNSを使った展示に切り替えることを考えているとのことで、その撮影場所にもなります。

 天井をあげ、床を下げたことで、完成すると団地の一室とは思えない空間が出来上がりました。半円をふんだんに使った、全体にはシックな仕上げですが、画家さんの希望で、赤く壁を塗った部屋もあります。

 使いやすく、けれど極力生活感なく暮らせるように収納の位置などを工夫しました。ここにたくさんの絵が飾られると、窓の外には美しいプラタナスの並木道が広がるかのように錯覚してしまうでしょう。

最近多い、アパートメントホテルのようでもあります。どうですか、パリでこんな宿に泊まって、外を眺めるのは。

種類公団住宅のフルリノベーション 
概要絵を飾ることのできる部屋、アイランドキッチン
施行箇所解体工事、大工工事、塗装、左官、設備工事、家具建具制作。
備考マンションや団地の面白いところは、天井が上げられること。ここはその上一階なので、床も下げることができました。