まるでノスタルジックな私立図書館
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本が何より大切な 猫と暮らす女の子の部屋です 数えたら本は16メートルありました。 と、その言葉にびっくりしました。
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KITORIには好きなものがはっきりしていたり、好きなことを職業にしている女性のお客さんが多くいます。彼女たちの作り出す空間は、潔く、好きなものをしまう宝箱のようです。アトリエであったり、自宅であったり、仕事場であったり。面白い提案や相談をしてくれます。彼女たちは一人で家を持つという大仕事を、迷うことなく進めていきます。そして完成する頃には、とても立派な覚悟のようなものを持っているのです。
今回もとにかく本をできる限り多く収納したい、本に囲まれて暮らしたいという要望で、本棚のサイズを決めるときに、彼女が「わかりました。本を並べてその長さを測ってきます」という言葉は新鮮でした。そこから割り出して、今後増える量も計算して、できる限り全ての壁が本棚になりました。棚板も本のサイズを大体割り出して決めています。寝室には本棚の中を抜けていきます。
ノスタルジックな大正の雰囲気が好きということで、彼女が選んだ古い建具を取り寄せて、そこに雰囲気を合わせていきました。残念ながら本が入った写真はありませんが、イメージは満月の夜にだけ選ばれた人に招待状が届く、猫のいる私立図書館です。
種類 | マンションのリノベーション、デザイン&施行 |
概要 | 本が好きな、猫と暮らす家 部屋中の本棚 |
施行箇所 | 全体のレイアウトデザイン、解体工事、キッチンなど大工工事、本棚製作、アンティーク建具調整と取り付け、塗装、設備工事、建具、照明。 |
備考 | 本棚の中に照明とガラスの入った窓のある場所は、クッションを置いて本を読む場所です。ノスタルジックな中に女の子らしさが混ざって、物が入ったところを想像すると、物語そのものに思えます。 |