好きを形にした部屋

好きなものに優先順位を置いて間取りを決める
お風呂で本を読むのが
何より好きということで
広いお風呂場と広い本棚を

 ここはかつてある素敵な雑誌の女性編集長が、ご自宅として頼んでくださった世田谷区のマンションの一室です。一人だから好きなように暮らしたいと、リビングに面したお風呂場をガラスブロックで仕切り、広く取りました。洗面台やキッチンモザイクタイルで仕上げ、収納するものに合わせて棚を作り、ベランダでは植物が育てられるようにしました。

 この部屋はその後15年住み、コロナ禍でテレワークになったのを機に海辺の街に移住し、この部屋は売りに出しました。初日に内覧希望が7件あり、すぐに買い手が決まったそうです。このマンションを買った費用+リノベーション費用+次の住宅の改装費用を合わせた金額で売ることができたとのことです。良かったです。

もちろん立地もありますが、日本では住宅は手をかけても、年数と共に価値が下がるだけとの認識がありますが、自分の好きなものを素直に暮らしに反映させたこの部屋の価値は、今の時代に合い、さらに上がっているようです。

種類マンションのリノベーション
概要30代女性の自由なマンションリノベーション
施行箇所全体のレイアウトデザイン、解体工事、お風呂・キッチン、大工工事、塗装左官、設備工事、家具建具全般の制作。
備考部分的に施主さんも一緒に施工しています。最近でも、一部の塗装や漆喰など、施主さんに施工してもらう場合があります。予算の軽減、思い出作りや作ることが好き。など理由は様々ですが、その部屋に愛着が湧き、長く愛される部屋になります。