大きな木の子守唄

この街には大きな大きな木があって、
その木に守られた街は、
夜明け前の浅い夢の中に眠り続けています。
もう少ししたら、夜明けが来て、
眠りから覚めることを知りながら、
あと少し、あと少し、と夢を見ています。

本当は夢から覚めたら、その時こそ、
その世界こそ、夢の始まりなのだと予感しながら、
もう少しだけここにいたいと時を
引き伸ばしているのです。

¥130,000（税抜）

この絵について

　この街の絵はたくさん描いています。物語の中のファラウェルという街で、街を包むような大きな木とまだ月の残る空、青い夜明け前の大気と楽しい夢が溢れ出ているような街の明かりが特徴です。サイズ、色合いや風合いは様々ですが、同じ街になります。絵にもよりますが、細い筆と墨で小さな街の様子を描いていく時、この街に入って夢を見ます。この絵には静かなエネルギーと物語と祈りが描かれていて、心のどこかに大切にしている夢や、忘れたくないものがある方の空間をそっと守ってくれます。

　不思議なことに、長い間見ていると、今まで気づかなかった窓や扉や光に気付きます。時と共に寄り添ってくれる絵です。寝室や書斎などにもおすすめです。

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