お料理の得意なお母さんのもとにみんなが集まる家
いつも人がたくさん出入りしていた 賑わいを作りたいということで、 一階をお店にしました
KITORIのオープンハウスにいらした娘さんが、数年先に区画整理で移転するお母さんの家のご相談に来て、この家の話は始まりました。話を聞くと亡くなったお父さんは商工会議所の会頭さんで、いつも実家にはたくさんの人が出入りし、お母さんが料理などを振舞っていたとのことで、お母さんが一人で暮らしても人の集まる家にしたいとの希望でした。
そこで一階を気が向いた時に、ゆっくりと営業できるとお店にしたどうかと提案しました。その時のアイデアはおにぎり屋さんです。お母さんのお漬物は特に評判が良かったということで、その日に作ることができるだけの、お惣菜やお漬物とおにぎりを出すお店です。
計画が始まると、娘さんたちが乗り気になって、おにぎり屋さんからカフェに転向していきましたが、結果として、娘さんやお孫さんたちが連日お母さんの家に集まって、あれこれと話し合ったり、試作品を作ったり、「お母さんの家に人が集まる家」という希望は充分に叶えられました。
いろいろあっても最初に願ったところに収まるのが、ものづくりの面白いところです。
種類 | 新築店舗付き住宅 デザインと施工 |
概要 | お料理の上手なお母さんのもとに人が集まる家 一階が店舗、二階が居住エリア |
施行箇所 | デザイン設計、土木工事、大工工事、塗装左官、設備工事、厨房器具手配、家具建具制作、看板製作。 |
備考 | 三角形の少し難しい立地でしたが、それを生かして、表から見ると店舗、裏から見ると住宅となるデザインにしました。外壁の色はデザイン的にはアースカラーにまとめる予定でしたが、アラジンストーブの色がいいとのご家族の希望で、緑色のサンプルをたくさん取り寄せて決めました。人が集まること、関わることがテーマの家なので、そこを最優先にしました。家の中の扉に使ったステンドグラスは、施主さんたちがKITORIのショールームでワークショップをして作ったものをはめ込みました。思い出と共に。 |