ショールームの使い方

1階にはバーカウンターのあるスペースと工房

2階にはキッチンの実物が2台と家具や本棚、和室、中二階

屋上には庭園と小屋、テラスや入口周りの水場など、

すべてがKITORIのデザイン、施工の見本になっています。

KITORIのショールームの良いところは、1Fから2F、屋上まで床も壁もタイルも椅子もテーブルも畳も鉄骨の塗装も全てが見本なので、実際に触ったり、座ったり、開けてみたりすると自分の好きなものや必要としているものが簡単にわかります。

 このショールームを訪れた方からの質問で多いのは、「どこを施工したんですか?」と言われることです。はじめはその意味がわからず「全部ですよ」と答えていたのですが、人によって色々な考え方をするものなのだとわかりました。例えば、1Fにバーカウンターを作ってあるので、飲食店だった物件を改装していると思うとか。もともとあった物件に家具だけ置いているとか。千差万別で面白いです。正しくはもともと車屋さんだった物件を全体にリノベーションしています。ですがもともとの鉄骨部分やステンレスの手すりなどかっこいいところは残してあります。

 考え方はいつもの住宅や店舗づくりと同じ、良いところは残し、必要なところに必要な施工をしてイメージに近づけていく。ただここはショールームなので通常の倍くらいの時間をかけて作っています。できると思うことをすべて取り入れました。(この頃、やっと8年がかりでやっとすべてのやろうとしていたことが完成しようとしています)ですので、 KITORIでよく使うデザインや施工はほとんどどこかに施されています。扉も一枚一枚違います。

 打ち合わせの時は大きなテーブルでコーヒーを飲みながら、キッチンの幅、タイルの色、ガラスの模様、オイルの仕上げ方など、見ながら決めていきます。するとどうしてよいかわからないと言っていた方でも案外すぐ決まります。人にはそれぞれ好きなものやフィットするものがあるのです。この頃は情報が多いので便利ですが、「たくさんの写真を見ているとどれもよく見えてきて、迷っていく」という方がたくさんいます。でも実際見て、触ってみると案外答えはシンプルです。

 それがこのショールームの使い方です。それからもう一つ大事なのはKITORIの空間をどう感じるかです。落ち着いたり、わくわくしたりなんだか楽しくなったりすれば、それはもう安心です。どうぞ、お気軽にお越しください。

*少人数で運営しているため、誰もいなくなってしまうことが多くあるので、ショールームは予約制にしています。