KITORIのこと

Blank Image
だから僕はこう思うことにしているんです。出会う人はみんないい人で毎日いいことばかり、空はいつも青くよく晴れているって

 私がKITORIさんに初めて会った時、立川のアーティストの集まる倉庫の一角にある、蔦に囲まれた「家具工房 木とり」の前で船のようなものを作りながらそう言いました。なぜそんな会話をしたのか覚えていませんが、あの頃はお茶ばかりしていましたから。この言葉の前の句はきっとお分かりになると思いますが、あれから18年たった今でも、この言葉通りにkitoriは続いています。仕事はオーダーメイドの家具から徐々に住宅のリノベーションや店舗、新築住宅のデザインなど空間が大きくなりましたし、お茶の回数も減りましたし、仕事量も膨大になりました。でもなぜ作るのか、何を作るのかと問われれば、答えはいつも同じだと思います。毎日は楽しくて、人はみんな優しくて、空はいつでもよく晴れているのです。いつかそこへたどり着くために。


絵になるということはごく自然だということで、夕焼けが綺麗とか、月が綺麗とかと同じです

 次に会った時それは日本橋の老舗デパートでした。KITORIさんは催事場に数人のクラフト作家の方々と展示の準備していました。その時作ったものがこのツリーハウスです、夢の子供部屋だそうです。他の作家の方は布で作った小物や陶器のお皿など小さなものを並べている中、代車で木材を運び込み、脚立の上にのぼりビスを止め、大きな音を立ててデパートの人に怒られ、周りの人から眉をひそめられても、全く動じず、まったく気にもかけず、ひたすら楽しそうに作っていました。搬入の時間が足りないと言いながら。そして出来上がったこのツリーハウスが他の方々の作品と並んでいる様子は、まるで森の動物の中に堂々とサバンナのライオンが並んでいるかようでした。簡単に動かすことのできないどこにも属してない世界を堂々と作って、本人だけが気づかず嬉しそうに並んいる様子に、私はなぜか涙が出ました。あの時長い海外生活から日本に戻ってから、どことなく窮屈な心で暮らしてきた私に、世界の色が戻ってきました。ずいぶん大げさな話ですけど。

Blank Image

 そして一番最近会った時、KITORIさんはまるで大きな船のような黒い鉄骨とガラス張りのKITORIショールームを作っていました。「ここは中二階、ここは畳になるんだよ」「屋上もあるんだよ」と前にも増して楽しそうでした。屋上に登るとちょうど暮れていく赤い夕日と富士山のシルエット、その上に薄く細い月が見えました。私はもう泣きませんでしたけど、もしかしたら空を飛ぶこともできるかもしれないと思いました。息を思い切り吸い込めば、ふわりと浮くことができるかも、と。これがKITORIです。ここに書かなくてはならないのは、何年に設立して何をしてきたかのはずですが、私に中に一番強く残ったKITORIの印象を辿るとこうなってしまいました。何にも縛られない純粋で大胆な生命力こそがKITORIの根源、そこにものづくりに対する強い好奇心と、夕日や星空を愛する自然の美意識が加わって、KITORIの生み出すものたちとなる。それは家でも家具でも空間でも芸術でも根源は同じなのです。それらを生み出すことがあのはじまりに予感した、Happy Townまでの一歩一歩となると私は確信しています。少しでも伝わるといいのですが。

Happy Endless



雑誌等 掲載

  • 2018.5 散歩の達人 kitori施工「Adam's awesom Pie」取材 掲載
  • 2018.3 ドューパ!リノベーション見本 ショールーム撮影 特集記事 掲載
  • 2018.2 3代目J Soul Brothers 山下さんDIY「匠に会いにいく」掲載
  • 2017 casa ブルータスなど小さい掲載あれこれ

他にも多々雑誌掲載、テレビ取材、出版物などありますので後ほど記載します


Blank Image

Making place to make Happy

あの窓の中にはいったいどんな人が住んでいるんだろう。
 

Contact Us